芋作りに適した土地でさらに厳選された芋

霧島山のふもと、都城盆地に霧島酒造はある。芋作りに最適なシラスの土壌で、南九州の強い日差しを浴びながら、本格芋焼酎「霧島」「黒霧島」の原料となる芋はすくすくと成長する。
同じシラスの土壌の中でも、都城盆地で採れた芋は比較的でんぷん質が多いそうだ。
霧島酒造は大正5年、本格焼酎を製造開始。創業以来路年問、「本格焼酎の本当のうまさは芋焼酎にあり、芋焼酎は南九州でしかできない地の利がある」という考えの下、芋焼酎造りにこだわってきた。
より良質の芋を確保するため、契約農家との年間3度の甘藷会議を通し、納品する際の芋の基準などを話しあっている。黒斑病の芋を納品した農家に対しては、即返品という厳しい基準を設けることも厭わない。
黒斑病の芋を使用した焼酎には苦味やイヤなにおいがついてしまうからだ。契約農家には、黒斑病の芋だけで造った焼酎と良質の芋だけで造った焼酎とを飲み比べてもらい、その味がどれほど大きく異なるのかを伝え、厳しい基準に対する理解を得る努力を重ねている。長年、芋焼酎の製造に携わってきた生産本部部長の高橋勝南氏は「霧島が目指すあまみ、うまみ、まろみの三味のために厳しい品質基準を設けています」と話す。

霧島裂罅水を仕込み水と割水に

もう一つ特筆すべきは、仕込み水と割り水に用いられる霧島裂罅水だ。適度なミネラルを含みながらも焼酎造りに大敵な鉄分をほとんど含まない。本格芋焼酎「霧島」「黒霧島」の飲みやすくてまろやかな味わいは、厳しい基準をクリアした芋と焼酎造りに最適な霧島裂線水によってもたらされている。